滝沢歌舞伎ZERO 主演・Snow Man

 

 

 

 

※メモを取っていたわけではないのと私自身舞い上がっていたので記憶があやふやな部分も多いです、ご了承ください。

 

 

 

 

 

Snow Manを好きになって約半年。

2月14日 京都ではホワイトバレンタインデーとなったこの日に私は、滝沢歌舞伎ZEROを観劇した。

 

初めて生で観るSnow Man

初めての滝沢歌舞伎

初めてのジャニーズの舞台

 

何もかもが初めて尽くしだった私は行きの電車から緊張しっぱなしだった。

食事も喉が通らなくなるくらい(食後のドリンク付きの洋食ランチを1人前しっかり平らげたが)の緊張は久しぶりで、尚且つ自分が何かする訳でもないのにこんなに緊張するのは人生でも数える程しか経験した事がなかった為始まるまでは正直帰りたいとすら思ってしまう程だった。(観終わるまでは死んでも帰らないが)

 

少し早めに開場してグッズを買い、阿部ちゃん天気予報をチェックし、今回初めてファンレターなるものを投函した。

照くんと、康二くんにだ。

どうやら私は自分が思っていた以上に康二くんの事が好きらしい。

(気付けば照くんだけでなく康二くんのステフォも買っていた。)

内容はよくありがちな好きになった経緯とお礼、応援のメッセージをしたためたものだが、いかんせん私の文章力が乏しいので読んでくれる2人に不快な思いをさせていないかが今は気がかりである。

 

会場に入って席に着いた時はあまりの近さに思考が停止した。

1階席後方の花道に沿った席。

あまりにも花道が真横にあって困惑した。

座席と花道の間は1mもない。

無理だ、近い。

私の緊張はメーターを振り切っていた。

 

そんな緊張感の中、あっという間に開演時間を迎える。

 

幕が開き、シルエットで浮かび上がる出演者達。

何かを祈るように胸の前で手を組み、その時を待った。

照明が変わって、その姿が見える。

初めて肉眼で観るSnow Manは紙面や映像で観る通りのカッコよさと、それを超えるオーラや空気感で私は一気に心を奪われた。

 

照くんの第一声で始まるオープニング

それは滝沢秀明の物真似ではなく、岩本照の「春の踊りは〜」だった。

それを皮切りにオープニングからアクセル全開の一糸乱れぬダンス、歌、息遣い…。

圧の高い音が前へ前へ向かう役者達の気持ちを乗せているように感じる。

 

300万枚もの桜吹雪の中舞う8人の姿は美しく、力強く、でもどこか儚かった。

 

そこからノンストップで進む1幕

息をするのも忘れるくらい圧倒され、いくつ目があっても足りない。

ずっと目頭が熱かった。

ずっと目に水分が溜まっていた。

彼らの姿を一瞬たりとも見逃したくない、そんな思いが湧き上がる。

あまりに夢中になりすぎて口が開いたままだったので、さぞかし醜い顔を晒していたことだろう。

 

 

 

 

ここからは、個人の感想を少し。

 

【岩本照】

“決め”と“止め”が完璧な重力を感じさせない照くんの踊り、そして美しいポージング。

ダンスと歌舞伎での表現の振り幅は全くの別人かと思うほどで、見得を切る姿はいつも以上に大きくたくましく見えた。

岩本照という男は和と洋の切り替えが本当に上手い。

それは彼がただ器用だからではなく、地道な努力で掴み取った才能とセンスなのだから頭が上がらない。

2幕では2代目鼠を求められ悩んでいるが、それは今の滝沢歌舞伎ZEROでのSnow Manの、照くん自身の現状を投影しているように見えた。

突然始まる1人ミュージカルでの歌声は真っ直ぐでピュアで、彼の中身がよく表れている。

あと、想像以上に身長が高くて脚が長かったです。(冗談抜きで身体のほとんどが脚でした。)

 

【深澤辰哉】

間違いなく今Snow Manを、滝沢歌舞伎を支えているのはこの男、深澤辰哉。

冷静沈着で周りを俯瞰で見ながら修正をかけられるのがふっかの凄いところで、それがコメディ要素の強い2幕でも滲み出ている。

毎回のアドリブも多種多様でさすがの対応力。

2幕では3枚目全開だが(江戸1番の美人設定だけど)、1幕はとにかくカッコいい2枚目。

新曲での歌声も凄くセクシーで、そのギャップがまたふっかの魅力である。

 

渡辺翔太】

華奢で細い身体で雄叫びをあげながら腹筋太鼓でセンターを務めるなべしょ。

普段のクールさからは想像もつかないような熱量で全体の士気もグッとあがる。

世界で1番エモい演目(私調べ)「My Friend」では見事なキャラメルボイスを披露し、2幕では彼でしか笑いを取れない役どころ、銀さんを渡辺節全開で演じる。

新曲での美味しいパートをキメ顔(ドヤ顔)で歌い上げる姿は、私がずっと観たかったものだ。

「ハッピーバレンタインだっちゃ♡」は野ブタ。からジャニオタに入った私としてはかなりクるものがありました、ありがとう。(YOU&J亡霊)

 

宮舘涼太

館さんのしなやかで一切の無駄がない研ぎ澄まされた踊り、所作。

力強さとしなやかさの共存が殺陣やフライングでも活きていて本当に美しかった。

ずっと観ていたい、とはまさにこの事。

更に、ぬけまいるで培った経験をフルに活かした2幕は私が過去に見た作品とを比べただけでも明らかに進化していた。

台詞の聞き取りやすさも格段に上がっていた気がする。

強火亀梨担を徳俵にも取り入れた事で今までよりも、より濃いキャラクターになっていた。

 

阿部亮平

阿部ちゃんの華やかでフェミニンな容姿、立ち振る舞いは舞台に華を添えてくれる。

男らしくカッコいい殺陣も、阿部ちゃんがやるといい意味でアイドルらしさが出る。

そして、あべぞうは本当に凄かった。

あざといの化身、いや、あざとい自身だった。

大倉忠義、伊野尾慧に続くあざとい代表格に、阿部ちゃんはなる。

サンシャイン阿部(※すのTube参照)でもそうだったが、メーターを振り切った時の阿部ちゃんは私達のキャパシティを大きく上回るモノを出してくる。

 

佐久間大介

1番小柄ながら誰よりも大きく踊るさっくん

1幕での狂気すら感じる演目の世界観に入り込んだ表情はたまらなく観客の心を打つ。

2幕ではお馴染みのお馬鹿な金さん。

どうしようもない最低男に拍車がかかっているが、さっくんのコミカルさで一気に愛されキャラになっているのが凄い。

(金さんでのオタ芸もさすがでした。)

あとは、持ち上がられたり誰かの上に乗って飛んだりする場面が何度かあったのだが羽が生えているのではないかと思うくらい身軽で重さを感じなかった。

彼は本当に運動音痴なのだろうか…。

 

 

 

今回、新メンバーの2人の活躍にフォーカスを当てるとしたら、次の2つの演目だ。

 

まずは新曲「Make It Hot」

新曲は他のグループにはない、今までのSnow Manにもない、でもSnow Manにしか出来ない、そんな曲調だった。

 

白に蛍光塗料でペイントされた衣装

それは、今まで白一色だったSnow Manが新しく色を得た今の状況を表しているようにも感じられた。

 

五関くんの振り付けは細かい動きが多くて素人でも難しいのが見て分かる。

それでも難なくやってのけるのだからさすがSnow Manだ。

きっとこれからもっと回数を経て自分たちのものに落とし込んでいくのだろう。

後半だったかな?の横一列になって身体を傾ける動きと表情がすごく色っぽくてカッコよくてエモいので是非見てほしい。

(テレガイのレポにも写真が載ってます)

 

各ソロパートの際には後ろのスクリーンにその人のメンバーカラーのペイントが映し出されるというエモい演出が憎い。

(だてふか、めめさく、など2人ずつのパートは2色のペイントでそれがまたメンカラ厨の心をくすぐる)

 

 

ここで私が一番いいなと思ったのは、康二くんの歌声だ。

良くも悪くも優等生にまとまりすぎていたSnow Manの歌声に、ハスキーでクセのある歌声が入った。

短いソロパートでも、康二くんが歌えばピリリとアクセントになる。

彼はトークやバラエティ面に注目されがちだが、今回この新曲のパフォーマンスを観て彼がそれだけで新メンバーに選ばれたのではない事がよく分かった。

 

6人にはないものを、彼は持っている。

 

そしてもう1つは2幕での2人の悪役だ。

童顔で可愛らしい雰囲気の目黒くんと、今まで率先してお笑いをやってきた康二くんが2幕では一切笑いを狙わず悪役に徹している、というのはどうなのだろうかと、観るまでは違和感を感じていた。

 

しかし、実際に2人の芝居を観てその違和感はすぐに消し去られた。

ドスの効いた目黒くんの声、狂気に満ちた笑みと独特の笑い方で悪を表現する康二くん。

2人は完全に悪役だった。

悪役のイメージがなかっただけに、この衝撃は本当に大きかった。

 

目黒くんに関しては、全編を通して色気が凄かった。

館さんとはまた違うセクシーさでどちらかと言うと挑発的で“妖艶”という言葉が似合う感じでした。

(亀梨担はやっぱり亀梨イズムの色気が出るのかな?)

 

私はまだまだ2人の事をよく知らない。

でも、これから色んな表情を知っていける。

 

 

 

8人以外の東西Jr.の活躍も凄かった。

(即座に誰が誰だと判断出来るほど彼らを知れていなかったのが悔やまれる)

正門くんがリア恋と呼ばれる所以がよく分かったし(めちゃくちゃカッコ良かったあれは恋だった)、関西Jr.の浜松屋や2幕でのアドリブ力はさすが普段から大阪で切磋琢磨しているだけある。

影山くんが袴で花道をはけていく歩き姿が凄く凛々しくて綺麗だったし、今回初めて見た横原くんは私好みの濃いめなお顔立ち。

もちろん他のメンバーも全員それぞれ自分の役割を全うし、舞台を華やかに彩っていた。

キラキラと輝いていた。

きっと見落としている部分が多くあるので是非とも滝沢歌舞伎ZEROは円盤化してほしい。

 

 

 

そして今回気付いた事は、もう既にSnow Manは“6+3”ではなく“9”になっていたと言う事。

私達の心配をよそに彼らはもう新たなステージへ進んでいると言う事。

2人はすごくSnow Manだった。

映像でのラウールも大人っぽい顔立ちとあどけなさが絶妙に混ざり合っていて良かった。

今回映像で初めて歌声を聞いたが、真っ直ぐ伸びやかな声で希望に満ちている。

新橋演舞場からは9人のSnow Manでの滝沢歌舞伎になるが、どんな風になるのか楽しみだ。

(余談ですが、私は太くてしっかりした海外の方の様な眉毛が好きなので、ラウールの眉毛にベネズエラの血を感じて興奮しました。)

 

 

 

最後に、滝沢歌舞伎ZERO 関係者各位様

是非とも滝沢歌舞伎ZEROを映像化してください。

この素晴らしい作品を、記憶だけでなく記録に残してください。

そう望んでいる人間がごまんといます。

(欲を言えば特典映像も求めています)

新曲の「Make It Hot」も最高なのでPVを作成して頂きたいです。

 

どうかご検討の程よろしくお願いします。